バランス感覚 2010 6 12
鳩山政権の挫折は、
やはり参謀役がいなかったことも、その原因の一つです。
今の民主党では、経済分野では、参謀役としては、
竹中平蔵氏のような人が、ちょうどよいと思います。
なぜか。
それは、バランス感覚です。
私は、小泉政権時代、
内閣の中心に竹中平蔵氏がいることを嫌っていました。
小泉政権は、どちらかというと、弱肉強食の傾向がありました。
そんな政権に、竹中平蔵氏がいると、
余計に、その傾向が強くなってしまい、好ましくないと思っていたのです。
一方で、鳩山政権は、アメリカ人から見れば、
おそらく左翼政権のようにも、社会主義政権のようにも見えていたと思います。
私も、以前、今の民主党は、労働組合に依存している体質であると書きました。
ちょうど、かつての社会党が、現代に甦ったような感じです。
昔、社会党という大きな政党があって、
大げさに言えば、自民党と肩を並べるような、
ちょっとした二大政党のような感じで存在していたのです。
それが、姿形を変えて、今の民主党として甦ったような感じです。
政治家にバランス感覚は必要です。
それがないと、政治がいつも極端から極端に揺れてしまい、
日本の国としては、好ましくないのです。
とりわけ、経済発展には、政治的な安定性が必要です。